WORDS CONNECTED BY MEANING
FX用語辞典
単語ではなく関係で理解する
FX用語は一語ずつ暗記するより、「価格 → 注文 → ポジション → 損益 → 証拠金」の流れで見ると覚えやすくなります。初心者が頻繁につまずく40語を、カテゴリ・図解・計算例でまとめました。
最初の10語:通貨ペア、Bid、Ask、スプレッド、pips、取引数量、ポジション、損切り、証拠金、有効証拠金。この10語の関係を説明できれば、取引画面の大部分を読めます。
用語の全体地図
TERM MAP|分からない場所から移動
用語の意味だけでなく「何と計算されるか」「注文前か注文後か」を確認すると、似た言葉を区別できます。
価格の用語:レートは2つ同時に表示される
TWO-WAY PRICE|利用者から見た売値と買値
BID|売れる価格149.998新規売り・買い決済に使う
0.2銭SPREAD
ASK|買える価格150.000新規買い・売り決済に使う
- 為替レート
- 2通貨の交換比率。USD/JPYが150.00なら、1米ドルを150円で交換する関係です。
- 通貨ペア
- 売買する2通貨の組み合わせ。左が基軸通貨、右が決済通貨です。
- Bid(ビッド)
- 利用者が基軸通貨を売れる価格。一般にAskより低く表示されます。
- Ask(アスク)
- 利用者が基軸通貨を買える価格。一般にBidより高く表示されます。
- pips(ピップス)
- 異なる通貨ペアの値幅を比べる共通単位。円決済ペアでは通常0.01円=1pipsとして扱います。
- ティック
- 価格が更新される一回一回の動き、または最小変動単位を指す文脈があります。
USD / JPY = 1 USDが何JPYか150.00 → 150.10 = 10pips売買の用語:注文から決済までの流れ
TRADE LIFECYCLE|状態が変わる順番
注文売買の指示
約定取引が成立
ポジション未決済の建玉
評価損益含み益・含み損
決済実現損益へ
- ロング(買い)
- 基軸通貨を買ったポジション。価格上昇で利益、下落で損失になる方向です。
- ショート(売り)
- 基軸通貨を売ったポジション。価格下落で利益、上昇で損失になる方向です。
- ポジション/建玉
- 新規注文が約定し、まだ反対売買で決済されていない取引です。
- 約定
- 注文が取引として成立すること。発注価格と約定価格が同じとは限りません。
- 含み益・含み損
- 未決済ポジションを現在価格で評価した損益。価格変動で増減します。
- 実現損益
- 決済によって確定した売買損益。スワップや手数料等を別表示する会社もあります。
- 取引数量/通貨数
- 売買する基軸通貨の量。値幅が同じでも数量が10倍なら損益も概ね10倍です。
- Lot(ロット)
- 取引数量をまとめて表す単位。1Lotが何通貨かは会社・商品により異なるため、必ず通貨数で確認します。
コストの用語:表示される費用と約定で生じる差
- スプレッド
- BidとAskの差。新規直後に同じ価格で決済できないため、実質的な取引コストになります。
- スリッページ
- 注文時に見た価格と実際の約定価格の差。相場変動、流動性、通信等の影響を受けます。
- スワップポイント
- 通貨間の金利差などを反映する調整額。受取りにも支払いにもなり、金額は変動します。
- ロールオーバー
- 未決済ポジションを翌営業日へ繰り越す処理。スワップの付与日数と関係します。
- 取引手数料
- 売買ごとに明示的に課される費用。無料表示でもスプレッド等のコストは別に存在します。
- 実効コスト
- スプレッド、手数料、スリッページなど、実際の取引結果へ影響した費用をまとめて見る考え方です。
Ask − Bid = スプレッド詳しい値幅例はスプレッドの仕組みへ。
注文の用語:現在価格の上下で役割が変わる
ORDER MAP|新規注文の代表的な位置
売り指値現在より上で売る
上側現在価格より高い
買い逆指値上抜けで買う
現在価格
買い指値現在より下で買う
下側現在価格より安い
売り逆指値下抜けで売る
- 成行注文
- 価格を指定せず、利用可能な市場価格で成立を優先する注文です。
- 指値注文
- 指定価格以上で売る、または指定価格以下で買うなど、有利な価格を条件にする注文です。
- 逆指値注文
- 指定価格以上で買う、または指定価格以下で売る注文。損切りやブレイクで使われます。
- OCO
- 2注文を同時に出し、片方が成立すると他方を自動で取り消す組み合わせです。
- IFD
- 新規注文が成立した後に、予約した決済注文を有効にする組み合わせです。
- IFO/IFD-OCO
- 新規注文と、利確・損切りのOCOをまとめて予約する組み合わせです。
実際の発注例は注文方法の完全ガイドへ。
証拠金の用語:残高と有効証拠金を分ける
ACCOUNT EQUITY|評価損益を反映する
口座残高決済済みの資金
+評価損益含み益・含み損等
=有効証拠金現在使える資産の基礎
- 証拠金
- FX取引の担保として口座へ預ける資金です。
- 必要証拠金
- 現在のポジションを持つために拘束される最低限の証拠金。取引額や会社ルールで決まります。
- 有効証拠金
- 口座残高へ評価損益等を反映した値。含み損が増えると減少します。
- 余剰証拠金/取引余力
- 有効証拠金から必要証拠金などを差し引いた、新規取引や変動へ使える余力です。
- 証拠金維持率
- 必要証拠金に対して有効証拠金がどの程度あるかを示す割合です。
- レバレッジ
- 取引額が有効証拠金の何倍かを示す比率。利益倍率の保証ではありません。
有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100円換算取引額 ÷ 有効証拠金チャートの用語:ローソク足1本に4つの価格
CANDLE ANATOMY|陽線の例
高値 期間中でもっとも高い価格
終値 期間の最後の価格(陽線では実体上端)
始値 期間の最初の価格(陽線では実体下端)
安値 期間中でもっとも安い価格
- ローソク足
- 一定期間の始値・高値・安値・終値を一本で表す図です。
- 時間足
- ローソク足一本が表す期間。1分足、1時間足、日足などがあります。
- 陽線・陰線
- 終値が始値より高い足が陽線、低い足が陰線です。色はツール設定で変わります。
- 実体・ヒゲ
- 始値と終値の間が実体、高値・安値まで伸びる線がヒゲです。
- サポート/支持帯
- 下落が止まりやすいと観察される価格帯。必ず反発する保証はありません。
- レジスタンス/抵抗帯
- 上昇が止まりやすいと観察される価格帯。突破後に役割が変わる場合があります。
分析の用語:方向・勢い・値幅を混同しない
- トレンド
- 高値・安値が継続して切り上がる、切り下がるなど、価格方向に持続性が見られる状態です。
- レンジ
- 一定の上限・下限の間を往来し、明確な方向が続かない状態です。
- 順張り
- 観察したトレンドと同じ方向を取引する考え方です。
- 逆張り
- 価格の行き過ぎやレンジ端から、直前の動きと反対方向を取引する考え方です。
- テクニカル分析
- 価格・時間・出来高等の履歴から相場を分析する方法です。
- ファンダメンタルズ分析
- 金利、物価、雇用、政策、景気、需給などから通貨価値を考える方法です。
- ボラティリティ
- 値動きの大きさ。方向ではなく、どの程度動いているかを表します。
- ダマシ
- 突破やシグナルが出た後、想定方向が続かず元の範囲へ戻る動きを指します。
リスクの用語:損失額から逆算する
RISK CHAIN|順番を逆にしない
許容損失何円まで失えるか
損切り位置仮説が崩れる価格
損切り幅入口からの値幅
取引数量損失へ収める
- 損切り/ストップロス
- 損失の拡大を限定するため、あらかじめ決めた条件でポジションを決済することです。
- 利確/テイクプロフィット
- 含み益のあるポジションを決済し、利益を確定することです。
- ロスカット
- 証拠金維持率などが会社所定の水準へ達した際の強制決済。自分の損切りの代わりではありません。
- 追加証拠金/追証
- 会社所定の判定で不足が生じた場合に、入金やポジション解消を求められる仕組み。条件は会社ごとに異なります。
- マージンコール
- 証拠金余力が低下したことを知らせる警告や通知。具体的な扱いは会社・商品ルールによります。
- ドローダウン
- 資金の過去ピークから、その後の谷までの減少率・減少額です。
- リスクリワード
- 一回の想定損失に対する想定利益の比率です。
- ナンピン
- 逆行中のポジションへ追加し平均価格を変える行為。平均価格と同時に総数量・最大損失も増えます。
想定利益 ÷ 想定損失FX用語のよくある質問
1Lotは何通貨ですか?
会社・商品で異なります。1Lotという表記だけでなく、実際の通貨数を取引要綱と注文画面で確認します。
BidとAskのどちらを見ればよいですか?
買う時と売りポジションの決済はAsk、売る時と買いポジションの決済はBidを使います。
証拠金維持率が高ければ安全ですか?
一つの指標にはなりますが、急変・窓開け・スプレッド拡大では急低下します。数量、損切り、同時ポジションも管理します。
ロスカットと損切りは同じですか?
異なります。損切りは自分の計画で退出する注文、ロスカットは会社ルールによる強制決済です。
根拠資料
- 金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」— 証拠金取引の仕組みとリスク
- 金融先物取引業協会「金融商品を学ぶ」— FXの仕組み・用語・リスク
更新日:2026年8月9日。用語・計算方法・ロスカット条件は会社・商品により異なるため、実際の取引要綱を確認してください。