トップ › ナンピン平均価格計算
FXナンピン平均価格計算
ナンピンは、含み損のある方向へ同じポジションを追加し、平均取得価格を現在値へ近づける方法です。建値までの距離は短くなりますが、通貨数・必要証拠金・次の1円で増える損失も大きくなります。
1
2
3
加重平均価格
147.500円
建値まで3.502円
合計通貨数20,000通貨
現在の含み損益−70,000円
1円逆行時の追加損失−20,000円
必要証拠金の概算118,000円
コスト考慮の建値147.502円
買いポジション用の概算です。実際の建値・損益にはスプレッド、約定ずれ、スワップ、会社の平均レート表示方法が影響します。ナンピンを推奨するツールではなく、追加後のリスク増加を確認するためのものです。
平均価格は単純平均ではなく加重平均
平均価格 =(価格1×通貨数1+価格2×通貨数2…)÷ 合計通貨数
150円で1万通貨、145円で1万通貨なら(150×1万+145×1万)÷2万=147.5円です。追加量が違う場合は、単純に2つの価格を足して2で割れません。
145円で2万通貨を追加する場合
(150×1万+145×2万)÷3万=約146.667円。平均価格はさらに現在値へ近づきますが、最初の3倍の通貨数を持つことになります。
ナンピンで変わる5つの数字
| 数字 | 追加前 | 追加後 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 平均価格 | 150円 | 147.5円 | 建値までの距離は短くなる |
| 通貨数 | 1万通貨 | 2万通貨 | 価格変化への感応度が2倍 |
| 1円逆行の損失 | 1万円 | 2万円 | その後の損失速度が上がる |
| 必要証拠金 | 1万通貨分 | 2万通貨分 | 口座余力を多く使う |
| スワップ | 1万通貨分 | 2万通貨分 | 受取・支払の両方が増える |
用語の参考:楽天証券「FX用語集」。同社はナンピンを推奨していない旨も掲載しています。
「建値が近づく」と「損失が減る」は違う
145円で追加した瞬間、最初のポジションの含み損が消えるわけではありません。新しいポジションがほぼ損益ゼロで加わり、全体の平均価格が下がるだけです。追加後に反発すれば回復は速くなりますが、下落が続けば損失も速く増えます。
判断の中心は平均価格ではなく、追加後の最大損失です。
次の損切り価格まで何円あり、合計通貨数でいくら失うかを先に計算します。
次の損切り価格まで何円あり、合計通貨数でいくら失うかを先に計算します。
計画的な分割買いとの違い
| 比較 | 無計画なナンピン | 事前に決めた分割エントリー |
|---|---|---|
| 追加価格 | 含み損を見て後から決める | 取引前に価格帯を決める |
| 最大通貨数 | 相場次第で増え続ける | 最初から上限を固定 |
| 損切り | 平均価格回復まで先送り | 全体の無効水準を決める |
| 最大損失 | 追加のたびに再計算 | すべて約定しても上限内 |
分割エントリーでも損失は発生します。名称ではなく、追加価格・最大数量・全体損切り・最大損失が事前に決まっているかが重要です。
追加前のチェック手順
最初のシナリオはまだ有効か
下落理由が単なる値動きか、前提を壊すニュースや政策変更かを分けます。
下落理由が単なる値動きか、前提を壊すニュースや政策変更かを分けます。
全ポジションの損切り価格を決める
追加した後ではなく、注文前に価格で決めます。
追加した後ではなく、注文前に価格で決めます。
損切り時の合計損失を計算
平均価格と合計通貨数から、口座資金の何%を失うか確認します。
平均価格と合計通貨数から、口座資金の何%を失うか確認します。
必要証拠金とロスカット余力を確認
追加注文が通っても、その後の逆行に耐えられるとは限りません。
追加注文が通っても、その後の逆行に耐えられるとは限りません。
追加回数の上限を固定
「次も下がったらさらに追加」を防ぐため、回数・数量を先に制限します。
「次も下がったらさらに追加」を防ぐため、回数・数量を先に制限します。
危険になりやすいケース
下がるたびに倍の数量を追加
平均価格は速く下がりますが、通貨数は急増します。連続下落に対する口座の耐久力が急速に落ちます。
損切りを撤回するための追加
「損失を確定したくない」が理由なら、取引根拠ではなく心理が数量を決めています。
重要指標・週またぎ直前
価格飛びやスプレッド拡大時は、予定価格で追加・決済できず、想定損失を超える可能性があります。
関連ページ
よくある質問
ナンピンすれば勝率は上がりますか?
一時的な反発で建値へ戻りやすくなる一方、トレンドが継続したときの損失が大きくなります。勝率だけで安全性は判断できません。
平均価格まで戻れば損益ゼロ?
実際はスプレッド、スワップ、約定ずれがあるため、表示平均価格より有利な水準まで戻らないと手取りゼロにならない場合があります。
何回までなら安全?
安全な固定回数はありません。全回数が約定し、最終損切りへ到達した場合の損失額が許容範囲かで判断します。