FX連敗確率・資金減少計算
勝率が50%前後でも、取引回数が増えれば5連敗や7連敗は珍しくありません。想定勝率・取引回数・連敗数・1回の損失率から、その連敗が期間中に一度以上起きる確率と、連敗後の資金・ドローダウン・回復率を計算します。
連敗リスクを計算
各取引が独立し、勝率と損失率が一定という数学モデルです。実際は相場状態で負けが集中し、滑りで損失率も変わります。3・5・7・10連敗を比較
| 連敗数 | 100回中に1回以上 | 連敗後の資金 | ドローダウン | 回復率 |
|---|
「期間中に1回以上」は、重なりを二重計上しない動的計算です。単純に窓の数を掛けた近似ではありません。
連敗はなぜ起きるのか
勝率45%なら1回の負け確率は55%です。1回ずつが独立でも、100回の中には負けが固まる並びが多数含まれます。「勝率45%だから11回中5回程度しか負けない」とは限らず、順番の偏りがドローダウンを作ります。
次のk回すべて負ける確率
特定の位置から始まるk連敗は、各取引が独立・同じ敗率qならqをk回掛けます。
勝率45% → 敗率55% → 次の5回すべて負け = 0.55⁵ ≒ 5.03%
これは「100回のどこかで5連敗する確率」ではありません。後者は5連敗を始められる位置が多数あるため、もっと高くなります。
期間中に一度以上の連敗を求める方法
当ツールは、まだk連敗していない確率を「現在0連敗、1連敗…k−1連敗」の状態へ分け、1取引ずつ勝ち・負けを進めます。k連敗へ到達した確率を積み上げるため、重なる連敗を重複して数えません。
この計算も勝敗が独立で勝率一定という仮定です。手法の得意・不得意相場が続く現実では、負けがモデル以上に固まる場合があります。
勝率が高くても連敗する
| 誤解 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 勝率60%なら3連敗しない | 敗率40%なので特定の3連敗は6.4%。回数が増えれば遭遇機会も増える |
| 5連敗後は勝ちやすい | 独立なら次の勝率は元と同じ。連敗自体が次の勝ちを保証しない |
| 過去最大が4連敗なら今後も4まで | サンプルが増えれば過去最長を更新し得る |
ギャンブラーの誤謬
「これだけ負けたから次は勝つはず」と考える誤りです。勝敗が独立なら、5連敗後も次の勝率は入力した勝率のままです。実際のトレードで連敗が相場不適合を示す場合は、勝率が下がっている可能性さえあります。
固定率リスクで資金はどう減るか
毎回「その時点の資金のr%」を失う場合、連敗後の資金は複利で減ります。
ドローダウン率 = [1 − (1 − r)ᵏ] × 100
固定金額損失なら単純に損失額×連敗数ですが、残高が減っても同じロットを維持すると、実質的なリスク率は上昇します。
1%と2%の差は連敗で広がる
| 連敗 | 1%リスク | 2%リスク | 5%リスク |
|---|---|---|---|
| 5連敗 | −4.90% | −9.61% | −22.62% |
| 10連敗 | −9.56% | −18.29% | −40.13% |
| 20連敗 | −18.21% | −33.24% | −64.15% |
1回の差は小さく見えても、連敗と複利で回復難度が大きく変わります。
連敗許容数から逆算する
「10連敗で資金を10%以上減らしたくない」なら、1回の許容損失率rは次のように逆算できます。
許容DD10%、k=10 → 1回あたり約1.05%以下
複数ポジションを同時保有する場合は、相関した取引群の合計リスクを1回として考えます。
勝率は固定ではない
実績勝率は通貨ペア、時間帯、買い・売り、トレンド/レンジ、指標前後で変わります。全期間勝率50%でも、苦手相場では30%へ低下し、連敗確率が急増する可能性があります。
独立性の仮定が崩れる場面
- 同じ相場テーマで似たシグナルを連続実行
- 複数通貨ペアが同じドル方向へ相関
- 損失後にルールを変え、取引品質が下がる
- トレンド手法をレンジ期間に使い続ける
- 重要指標前後だけ損切りが滑る
これらでは各取引の敗率が一定・独立ではありません。計算値を上限保証ではなく最低限のストレステストとして使います。
連敗時の停止ルール
回数は例です。自分の取引数・期待値・最大DDに合わせて決めてください。
連敗を記録する
| 記録項目 | 日時、通貨ペア、方向、相場状態、ルール遵守、損失R |
|---|---|
| 分けて集計 | 通常損失、注文ミス、指標滑り、規律違反 |
| 見る指標 | 最大連敗、平均連敗、連敗後のルール変更、回復取引数 |
確率計算の限界
勝率は過去データからの推定で誤差があります。取引数が少ないほど本当の勝率の範囲は広く、将来の相場分布も同じとは限りません。確率1%でも起きない保証はなく、確率90%でも必ず起きるわけではありません。
実戦チェックリスト
- コスト控除後の実績勝率を使ったか
- 悲観ケースの勝率でも計算したか
- 10連敗後の資金と回復率を確認したか
- 同時ポジションの合計リスクを含めたか
- 連敗時の縮小・停止条件を書いたか
- 連敗後にロットを増やさない仕組みがあるか
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よくある質問
勝率50%なら何連敗までありますか?
上限はありません。取引回数が増えれば長い連敗へ遭遇する可能性があります。期間中の確率を複数の連敗数で比較してください。
5連敗したら次は勝ちやすいですか?
独立・一定勝率なら次の勝率は変わりません。連敗で相場不適合が疑われるなら、勝率が低下している可能性もあります。
1回の損失率は何%がよいですか?
一律の正解はありません。想定連敗後のDD、複数ポジション、許容損失から逆算し、回復可能な水準にします。