FXフィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントは、目立つ安値と高値の値幅を比率で分け、押し目・戻りの候補価格を水平線で可視化する描画ツールです。
30秒で要点:上昇後の押しは高値から下へ、下落後の戻りは安値から上へ23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%を測ります。線は反発を保証する壁ではなく、注文が集まる可能性を確認する候補帯です。
フィボナッチ価格計算
ヒゲ先か終値かを途中で混ぜず、同じ基準で2点を選びます。現在値に最も近い水準
--
計算中127.2%延長--
161.8%延長--
2点の選び方が変われば、すべての水平線も変わります。
上昇と下降で計算方向が逆になる
| 測る場面 | 0%側 | 100%側 | 計算 |
|---|---|---|---|
| 上昇後の押し | スイング高値 | スイング安値 | 高値-値幅×比率 |
| 下落後の戻り | スイング安値 | スイング高値 | 安値+値幅×比率 |
主要比率と2点の考え方:TradingView「Fibonacci retracement drawing tool」
チャートツールによって0%と100%の表示方向を反転できるため、数字だけでなく価格が「高値から何%戻ったか」を確認してください。
5つの主要水準をどう読む?
| 比率 | 一般的な位置づけ | 確認すること |
|---|---|---|
| 23.6% | 浅い押し・戻り | 強いトレンドで高安更新が続くか |
| 38.2% | 浅め〜中程度 | 直近の小さな支持・抵抗との重なり |
| 50% | 値幅の半分 | フィボナッチ数列由来ではないが広く表示 |
| 61.8% | 深めの押し・戻り | トレンド継続か崩れかの境界候補 |
| 78.6% | かなり深い | 起点を割るリスクが近い |
「61.8%だから反発する」のではありません。水平線、過去の高安、移動平均線、トレンドラインなど別の参加者も意識しやすい根拠と重なるほど、監視する意味が増します。
正しい2点の選び方
最初に時間足を固定
日足の波に5分足の細かな高安を混ぜません。
日足の波に5分足の細かな高安を混ぜません。
目立つ推進波を1つ選ぶ
上昇なら明確な安値から高値、下降なら高値から安値を選びます。
上昇なら明確な安値から高値、下降なら高値から安値を選びます。
ヒゲか実体か基準を統一
どちらも一長一短です。後から反応に合うよう引き直さないことが重要です。
どちらも一長一短です。後から反応に合うよう引き直さないことが重要です。
起点が更新されたら引き直す
新高値・新安値で波が延長した場合、値幅が変わります。
新高値・新安値で波が延長した場合、値幅が変わります。
「ゾーン」で見る理由
為替価格は水平線1本へ正確に触れて反転するとは限りません。スプレッド、注文の厚み、時間足、急変によって数pips〜数十pipsずれる場合があります。
38.2%〜61.8%を広い押し戻り帯として見つつ、その中の過去高安、ローソク足の確定、下位足の構造変化で候補を絞ると、1本の線への依存を減らせます。
エクステンションとの違い
リトレースメントは元の値幅の内側にある押し戻り、エクステンションは元の高値・安値を越えた先の目標候補です。本ツールの127.2%・161.8%は、上昇なら高値より上、下降なら安値より下へ元の値幅を延長した価格です。
利確目標も保証ではありません。到達前に失速する、勢いよく通過する、指標発表で飛び越える場合があります。分割決済やトレーリングなど出口ルールを先に決めます。
コンフルエンスの作り方
| 重ねる情報 | 一致例 |
|---|---|
| 水平線 | 61.8%と過去の高値が同じ価格帯 |
| 移動平均線 | 38.2%付近へ上向きの長期線が接近 |
| ローソク足 | 候補帯で長い下ヒゲ後、次足が高値更新 |
| RSI・MACD | 価格が押しても勢いの指標が切り上がる |
| ラウンドナンバー | 150.00円など注文が意識されやすい節目 |
時間足ごとの使い方
- 日足・4時間足:大きな波の候補帯を作る。
- 1時間足:大きな帯の中で中期の高安を確認する。
- 5分・15分足:上位足の候補帯に到達した後の執行判断に使う。
複数時間足で別々のフィボナッチが重なる場合もありますが、線を増やしすぎると後付けになります。最も明確な波から順に2〜3本へ絞ります。
よくある失敗
- 反応した箇所に合うまで起点と終点を動かす。
- 上昇波と下降波の方向を逆にする。
- すべての小さな波へ描画し、水平線だらけにする。
- 61.8%への到達だけで逆張りし、確定足を待たない。
- 起点割れ後も同じトレンド前提でナンピンする。
実戦での5ステップ
- 上位足で方向と明確な推進波を選ぶ。
- 高値・安値を固定して水準を計算する。
- 過去高安や移動平均との重なりを探す。
- 候補帯でローソク足と下位足の転換を確認する。
- 起点や構造の外へ損切りを置き、許容損失から数量を決める。
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よくある質問
50%はフィボナッチ比率ですか?
フィボナッチ数列から直接導く代表比率ではありませんが、値幅の半分として多くの描画ツールで使われます。
ヒゲと実体のどちらに引きますか?
共通の唯一解はありません。採用基準を固定し、後から都合よく変更しないことが重要です。