FXのダウ理論とは?
ダウ理論は、価格の波とトレンドを整理するテクニカル分析の土台です。実戦では「高値と安値が両方切り上がったか、両方切り下がったか」を同じ時間足で比較し、目線が崩れる価格を先に決めます。
高値・安値トレンド判定ツール
同じ時間足・同じ波の大きさで選んだ、確定済みの高値と安値を入力してください。波の選び方が変われば判定も変わります。上昇:HH + HL
下降:LH + LL
レンジ:上限 + 下限
HH=高値切り上げ、HL=安値切り上げ、LH=高値切り下げ、LL=安値切り下げ。同じ波の粒度で比較します。
トレンド判定は高値と安値の両方を見る
| 高値 | 安値 | 構造の判定 |
|---|---|---|
| 切り上げ | 切り上げ | 上昇トレンド(HH+HL) |
| 切り下げ | 切り下げ | 下降トレンド(LH+LL) |
| 切り下げ | 切り上げ | 値幅収縮・三角持ち合い候補 |
| 切り上げ | 切り下げ | 値幅拡大・方向未確定 |
| どちらか一方だけ更新 | 未更新 | 継続・転換の確認待ち |
高値・安値によるトレンド定義と6法則:マネックス証券「ダウ理論」、OANDA「ダウ理論とは」
ダウ理論の6つの基本法則
押し安値と戻り高値
上昇トレンドの押し安値
高値を更新する直前に付けた安値は、その上昇を支えた重要水準として注目されます。価格がその安値を明確に下回ると、少なくとも直前までの上昇構造が弱まった候補です。
下降トレンドの戻り高値
安値を更新する直前に付けた高値は、その下落を支えた重要水準です。価格がその高値を明確に上回ると、直前までの下降構造が弱まった候補です。
トレンド転換は1段階で決めない
| 段階 | 上昇から下降へ転換する例 | 意味 |
|---|---|---|
| 警戒 | 高値を更新できない | 上昇の勢いが鈍った候補 |
| 構造崩れ | 重要な押し安値を下抜く | 従来の上昇構造が否定された候補 |
| 下降確認 | 戻り高値を作り、安値を更新 | LH+LLの下降構造が成立 |
上昇トレンド終了と下降トレンド開始は同時とは限りません。上昇が崩れた後にレンジへ移行することもあります。
時間足ごとにトレンドが違う理由
日足が上昇トレンドでも、その途中の調整を1時間足で見ると下降トレンドになることがあります。矛盾ではなく、観察している波の大きさが違うだけです。
| 役割 | 確認例 | 目的 |
|---|---|---|
| 上位足 | 日足・4時間足 | 大きな方向と重要高安 |
| 執行足 | 1時間足・15分足 | 押し戻りとタイミング |
| 下位足 | 5分足など | 細かな注文位置。ノイズに注意 |
波の取り方を統一する
- 同じ時間足で比較する。
- 小さなヒゲ一本と大きなスイングを混ぜない。
- 後から都合の良い高安へ引き直さない。
- 確定前の足を高値・安値として固定しない。
- 誰が見ても目立つ反転点から先に選ぶ。
波の認識には裁量が残ります。そこで「最低何本の足を挟むか」「ATRの何倍以上動いた波を採用するか」など、自分のルールを文章化すると再現性が上がります。
ダウ理論とサポレジを組み合わせる
高値・安値は構造判断だけでなく、注文が集まりやすいサポート・レジスタンス候補にもなります。上昇構造の押し安値と水平サポートが重なる場所、下降構造の戻り高値と水平レジスタンスが重なる場所は、複数の理由で注目されます。
実戦での確認手順
よくある失敗
- 高値だけ、または安値だけでトレンドを確定する。
- 上昇終了をすぐ下降開始と決めつける。
- 時間足を切り替え、都合の良い方向だけ採用する。
- 形成途中の波を確定高安として扱う。
- 小さなノイズと主要スイングを混ぜる。
- 転換を先回りして何度も逆張りする。
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よくある質問
高値を更新したら上昇トレンドですか?
高値だけでなく安値も切り上がっているか確認します。高値更新と安値切り下げが同時なら、値幅拡大で方向未確定です。
押し安値を少し割ったら転換ですか?
ヒゲか終値か、許容幅、時間足を事前に決めます。一瞬の下抜けだけで戻るダマシもあるため、確定足とその後の戻りを確認します。
ダウ理論だけで勝てますか?
将来を保証する理論ではありません。価格帯、取引コスト、重要指標、損切り、数量管理と組み合わせます。