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FXのATRとは?

ATR(Average True Range)は、相場が上か下かではなく「1本のローソク足で、実質どれくらい動いたか」を測るボラティリティ指標です。固定pipsの損切りを、今の値動きに合わせた幅へ置き換えるときに役立ちます。

30秒で要点:各足のTRは「高値-安値」「高値-前回終値の絶対値」「安値-前回終値の絶対値」の最大値。一般的なATR(14)はTRをワイルダー方式で平滑化します。ATRが上昇=値動き拡大であり、価格上昇を意味するわけではありません。

ATR・損切り・数量計算ツール

例:円を決済通貨とするUSD/JPYの1万通貨は、通常1pip=約100円。クロス円以外は為替レートで円換算値が変わります。
直近のボラティリティ
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計算中
ATR(価格)--
ATR(pips)--
ATR÷終値--
買いの損切り目安--
売りの損切り目安--
許容損失内の数量--
最新TR--

ATRの計算を3段階で理解する

段階計算意味
1. TRmax(H-L, |H-前C|, |L-前C|)その足で実質的に経験した最大値幅
2. 最初のATR最初のN本のTR平均平滑化の開始値
3. 次のATR(前ATR×(N-1)+当TR)÷Nワイルダー方式で直近TRを反映

計算定義:TradingView「Average True Range」。ATR%の定義:TradingView「ATR%」

ATRは値幅の単位で表示されます。USD/JPYが0.72なら72pips、EUR/USDが0.0072なら72pipsです。同じATR値でも通貨ペアによって小数点位置が違うため、比較にはpipsまたはATR%が便利です。

ATRが上がる・下がるとは

ATRの状態価格で起きていること売買方向
上昇最近の実質値幅が拡大上昇・下落どちらでも起こる
低下値幅が収縮し静かになっている方向を示さない
急上昇急変、窓、指標発表などを反映方向は価格チャートで確認
ATRは「速度計」であって「方位磁針」ではありません。ATR上昇だけを買い、ATR低下だけを売りと解釈しないでください。方向は高値・安値、移動平均線、DMIなど別の材料で確認します。

ATRで損切り幅を決める考え方

固定20pipsの損切りは、ATRが15pipsの静かな相場では広く、ATRが80pipsの荒い相場では狭すぎる場合があります。ATR倍率を使うと、値動きの大きさに合わせて距離を調整できます。

倍率例特徴注意
0.5〜1ATR近く、損失額を抑えやすい通常の揺れで到達しやすい
1.5〜2ATR日常的なノイズをある程度許容数量を小さくしないと損失額が増える
2.5ATR以上大きな変動を許容根拠なく広げると損失を先送りする

倍率に普遍的な正解はありません。時間足、通貨ペア、保有期間、エントリー根拠によって検証します。損切りはATRだけでなく、直近高安や支持・抵抗を超えた「シナリオが崩れる位置」と照合します。

ATRからロット数を逆算する

取引数量 = 許容損失 ÷(ATR損切りpips × 1万通貨の1pip損益)× 1万

たとえば許容損失5,000円、損切り100pips、1万通貨あたり1pip=100円なら、5,000通貨が上限目安です。ATRが2倍になったのに数量を変えなければ、同じ倍率でも想定損失は2倍になります。

計算結果は注文可能数量を保証しません。実際の損失はスプレッド、スリッページ、窓開け、約定拒否、決済通貨の換算レートで増える場合があります。表示数量は余裕をもって切り下げてください。

時間足を変えるとATRも変わる

同じ「14」でも観測時間はまったく異なります。短期売買で日足ATRをそのまま損切り幅にすると広すぎ、日跨ぎ取引で5分足ATRを使うと狭すぎる可能性があります。

ATRとADRの違い

指標値幅窓の扱い主な用途
ATRTrue Rangeを平均前回終値との差を含むボラティリティ、損切り、数量調整
ADR各日の高値-安値を平均原則として含まない1日の通常レンジの確認

週明けや経済指標で窓が生じる市場では、前回終値との差を含むATRの方が「経験した値幅」を広く捉えます。

実戦での確認手順

取引する時間足と保有予定時間を先に決める。
同じ時間足のATRと、直近の高値・安値を確認する。
シナリオが崩れる価格とATR倍率の両方から損切り候補を決める。
許容損失額から数量を逆算し、注文単位へ切り下げる。
重要指標、週末、流動性低下で窓やスリッページが起きる余地を残す。

ATRのよくある誤解

関連ページ

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よくある質問

ATRのおすすめ期間は14ですか?

14は広く使われる初期値ですが、常に最適とは限りません。短くすると急変へ速く反応し、長くすると滑らかになります。取引ルールを変えずに過去データで比較してください。

ATRが低いとこれから動くサインですか?

値幅が収縮している事実は示しますが、いつ、どちらへ拡大するかは示しません。価格帯のブレイク、出来高の代替情報、経済指標予定などを併用します。

ATRの損切りなら必ずダマシを避けられますか?

避けられません。ATRは過去の値幅を平滑化した値で、将来の最大変動を上限設定するものではありません。