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FXクロスレート計算ツール

米ドルを含まないEUR/JPYやGBP/JPYなどは、2つのドルストレートから理論上のレートを作れます。掛け算か割り算かを暗記せず、共通通貨の単位を約分すると、どの組み合わせでも式を確認できます。

30秒で要点:EUR/JPYは「EUR/USD × USD/JPY」で途中のUSDが消え、JPY/EURだけが残ります。EUR/GBPは「EUR/USD ÷ GBP/USD」。理論値と実勢値の小さな差は、Bid/Ask、更新時刻、流動性、丸めで生じるため、そのまま裁定利益にはなりません。

理論クロスレートを計算

同じ時刻・同じ種類(仲値同士など)のレートを入力してください。BidとAskを混ぜると差の意味が変わります。
EUR/JPY 理論値
--
掛け算
計算式--
実勢値との差--
乖離率--
途中で消える通貨USD
1pipの値幅--

クロスレートとは

米ドルを介さずに2通貨を直接取引するレートです。EUR/JPY、GBP/JPY、EUR/GBPなどが該当します。実際の市場では、流動性の厚いドルストレートを組み合わせてクロス通貨の価格が形成されることがあります。

定義とEUR/JPYの計算例:OANDA「クロスレート」

通貨ペアの読み方を先に理解

EUR/USD=1.0875は「1ユーロ=1.0875米ドル」、USD/JPY=151.20は「1米ドル=151.20円」です。両方をつなぐと1ユーロの円価格が求められます。

1 EUR × 1.0875 USD/EUR × 151.20 JPY/USD
= 164.430 JPY/EUR → EUR/JPY = 164.430

掛け算になるパターン

共通通貨が片方の右側、もう片方の左側にある場合は掛け算です。途中の通貨が分子と分母に1つずつ現れ、約分できます。

求めるペア組み合わせ
EUR/JPYEUR/USD と USD/JPYEUR/USD × USD/JPY
GBP/JPYGBP/USD と USD/JPYGBP/USD × USD/JPY
GBP/CHFGBP/USD と USD/CHFGBP/USD × USD/CHF
EUR/CADEUR/USD と USD/CADEUR/USD × USD/CAD

割り算になるパターン

2つのレートで共通通貨が同じ側にある場合は、片方を逆数にして掛ける、つまり割り算になります。

EUR/GBP = EUR/USD ÷ GBP/USD
= 1.0875 ÷ 1.2720 = 0.85495

単位では、USD/EUR ÷ USD/GBP = USD/EUR × GBP/USD となり、USDが消えてGBP/EUR(1ユーロあたりポンド)が残ります。

掛け算・割り算を3手順で決める

各レートを「右通貨 / 左通貨」という単位で書く
求めたい通貨だけが残るよう、必要なら片方を逆数にする
共通通貨が分子と分母で約分できることを確認して計算する

表示名だけを見て公式を暗記すると、USDが左にあるUSD/JPYやUSD/CHFで混乱します。必ず「1左通貨=何右通貨」と声に出すと間違いを減らせます。

クロス円とは

米ドルを含まず、日本円を含む通貨ペアの総称です。EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYなどが代表例です。USD/JPYは円を含みますが米ドルも含むため、ドルストレートでありクロス円には含めません。

定義:OANDA「クロス円とは」

クロス円は2つの値動きでできる

EUR/JPY ≒ EUR/USD × USD/JPYなので、ユーロドル上昇とドル円上昇が重なると、ユーロ円は大きく上がりやすくなります。片方が上昇、片方が下落なら打ち消し合い、どちらの影響が強いかで方向が決まります。

EUR/USDUSD/JPYEUR/JPYへの理論的な力
上昇上昇上昇要因が重なる
上昇下落強い方が方向を決める
下落上昇強い方が方向を決める
下落下落下落要因が重なる

理論値と実勢値がずれる理由

表示差=そのまま裁定利益ではありません。実際に3本を売買すると各レッグにBid/Ask差、手数料、約定遅延があり、同時に希望価格で約定する保証もありません。

BidとAskで計算するとき

仲値同士の計算は学習や概算向きです。実際の交換可能価格を考えるには、各取引で「買う通貨はAsk、売る通貨はBid」をたどる必要があります。方向が逆になれば使う側も変わります。

目的使うレート用途
理論中心値Mid × Midチャート比較、概算
クロスを買う必要通貨を取得する側のAskを連結実行可能価格の上側
クロスを売る保有通貨を売る側のBidを連結実行可能価格の下側

pipsの数え方

円絡みは通常0.01円を1pip、EUR/GBPなど多くの非円ペアは0.0001を1pipとして扱います。理論値との差をpipsに直すと、通貨ペア間で比較しやすくなります。ただし最小表示桁やpip定義は取引会社で確認してください。

三角関係で通貨の強弱を読む

EUR/USD、USD/JPY、EUR/JPYの3つは三角関係です。EUR/JPYだけが理論関係から大きく外れて見える場合、更新時刻やスプレッドを確認します。一方、3本が整合して動いているなら、どの構成通貨が主導しているかを変化率で分解できます。

価格だけでなく変化率を見る:EUR/JPYの上昇率は概ねEUR/USDとUSD/JPYの変化の組み合わせです。小さな変化なら、対数リターンは足し算として扱いやすくなります。

実戦で役立つ使い方

レート検算表示されたクロスが2つの主要ペアと大きく矛盾していないか確認
値動きの分解クロス円上昇が外貨高なのか円安なのかを構成ペアで確認
重複リスク複数ペアが同じUSD/JPY要因を共有していないか確認
ニュース分析片方の国の材料が他のクロスへ波及する経路を理解

よくある計算ミス

計算結果のチェックリスト

2レートは同じ時刻・同じデータ提供元か
左1通貨あたり右通貨という読み方を確認したか
共通通貨が単位で約分できたか
仲値同士、Bid同士など種類をそろえたか
比較差を正しいpip幅で換算したか

関連ページ

通貨ペアの選び方左側・右側の意味から理解通貨ペア相関共通通貨の重複リスクを測るpips損益計算値幅を円の損益へ変換

よくある質問

EUR/JPYはどう計算しますか?

EUR/USD × USD/JPYです。たとえば1.0875 × 151.20 = 164.430になります。

EUR/GBPはなぜ割り算ですか?

EUR/USDとGBP/USDで米ドルが同じ右側にあるため、EUR/USD ÷ GBP/USDとして米ドルを消します。

計算値とチャートが違うのは異常ですか?

小さな差はBid/Ask、時刻、丸め、配信元の違いで起こります。差が大きい場合は入力方向と更新時刻を確認してください。