FXチャートパターン図鑑
チャートパターンは、価格の波が作る「形」から、買いと売りの均衡がどちらへ崩れたかを読む方法です。大切なのは似た形を探すことではなく、形成前のトレンド、境界線、完成条件、失敗条件、値幅の測り方を同じ順序で確認することです。
パターン値幅目標計算ツール
極値はトップ系なら山の高値、ボトム系なら谷の安値。三角・レンジは最も広い部分の反対側を入力します。チャートパターンとは
一定期間の高値・安値・支持抵抗の並びを類型化したものです。反転型はそれまでの方向が変わる可能性、継続型は一時休止後に元の方向へ再開する可能性、中立型は放れた方向についていく考え方です。
| 分類 | 代表例 | 確認の中心 |
|---|---|---|
| 反転型 | ダブルトップ/ボトム、三尊/逆三尊 | 事前トレンドとネックライン突破 |
| 継続型 | フラッグ、ペナント、ウェッジ | 旗竿と調整、元方向への再突破 |
| 中立型 | 対称三角形、レンジ | 上下どちらの境界を終値で抜けるか |
パターン全体の整理:OANDA「チャートパターン(フォーメーション分析)」 / パターン機能一覧:TradingView公式ヘルプ
最初に「完成条件」を見る
山や谷が2つ見えただけでは未完成です。トップ系は2つの谷を結ぶネックラインの下抜け、ボトム系は2つの山を結ぶネックラインの上抜けが完成条件です。形成途中に先回りすると、単なるレンジやトレンド継続を反転と誤認しやすくなります。
ダブルトップの読み方
上昇後に近い水準の高値を2回試し、間の安値を下抜ける反転型です。第2の山が第1の山と完全に同値である必要はありません。重要なのは高値更新に失敗した後、売りがネックラインを割るところまで優勢になったかです。
第2の山が高値更新後すぐ戻る「フェイク上抜け」になる場合もあります。損切り候補は第2の山の外側、目標は等倍値幅を基準に途中の支持帯も確認します。
ダブルボトムの読み方
下降後に近い水準の安値を2回試し、間の高値を上抜ける反転型です。2回目の安値で売りが続かず、ネックラインを越えて買い優勢へ変わる過程を表します。
三尊(ヘッド&ショルダーズ・トップ)
3つの山のうち中央が最も高く、左右の山が肩に見える反転型です。中央の高値更新で買いが加速した後、右肩では頭を超えられず、ネックライン下抜けで売り優勢が明確になります。左右の肩は完全対称でなくても構いません。
逆三尊(ヘッド&ショルダーズ・ボトム)
三尊を上下反転した形で、中央の谷が最も深くなります。左肩から頭で安値を更新したものの、右肩では更新できず、ネックライン上抜けで完成候補です。下降トレンド末期で出るほど文脈が自然です。
三角持ち合いは抜ける前に決めつけない
| 形 | 境界 | 読み方 |
|---|---|---|
| 対称三角形 | 高値切り下げ+安値切り上げ | 中立。終値で放れた方向を確認 |
| 上昇三角形 | 上値水平+安値切り上げ | 上放れしやすい形だが下抜けもある |
| 下降三角形 | 下値水平+高値切り下げ | 下放れしやすい形だが上抜けもある |
頂点ぎりぎりまで収縮すると値幅が小さくなり、ブレイクの優位性も薄れる場合があります。境界が明確な前半〜中盤の放れ、出来高・ATRの拡大、終値定着を確認します。
フラッグとペナント
急な上昇・下降(旗竿)の後に小さく逆行または収縮する継続型です。調整中の値幅が旗竿に対して小さく、元の方向へ境界を抜けることが条件です。調整が深すぎる、長すぎる、旗竿の起点を割る場合は別の構造として見直します。
定義・活用例:OANDA「ペナントとは」
ネックラインが斜めのとき
三尊や逆三尊のネックラインは水平とは限りません。斜めの場合は「突破したローソク足の位置におけるネックライン価格」を使ってパターン高を測ります。遠い過去のネック価格を使うと目標値がずれます。
値幅目標を安全に使う
等倍目標は統計的な保証ではありません。途中に週足サポート、ラウンドナンバー、直近高安があれば、先に反応する可能性があります。実戦では「最終目標」ではなく、期待利益とリスクを比較する目盛りとして使います。
だましを減らす5つの確認
時間足とパターンの信頼性
上位足ほど1本に多くの取引が含まれ、多くの参加者が同じ形を見やすくなります。一方で完成まで時間がかかり、損切り幅も大きくなります。日足・4時間足で大きな形、1時間足以下で突破とリテストを確認するように役割を分けます。
よくある誤認
- 上昇前のダブルトップを反転型と呼ぶ
- ネックライン未突破で完成と断定する
- 左右対称になるよう後から線を調整する
- 三角持ち合いの中央で方向を予想する
- 値幅目標だけ見て途中の支持抵抗を無視する
- パターン名がついたことを売買シグナルと同一視する
実戦チェックリスト
| 文脈 | 形成前のトレンドに意味があるか |
|---|---|
| 境界 | 第三者が見ても近い線を引けるか |
| 完成 | 終値で境界を突破したか |
| 余白 | スプレッドや通常の値幅を超えたか |
| 失敗 | 無効化価格を事前に決めたか |
| 期待値 | 途中抵抗までの利益がリスクに見合うか |
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よくある質問
最も信頼できるパターンは何ですか?
名前だけで優劣は決まりません。事前トレンド、上位足の位置、境界の明確さ、終値突破、失敗時の損失を組み合わせて評価します。
左右の山や肩は同じ高さでなければいけませんか?
完全一致は不要です。形の対称性より、更新の失敗とネックライン突破で需給が変わったかを重視します。
目標価格には必ず到達しますか?
到達しません。等倍値幅は計画用の目安です。途中の支持抵抗や値動きの失速を優先してください。